[Spring Course]
春の章 ─ 芽吹きのテーブル
Dinner ¥28,000 / 全9皿 / 約3時間奥多摩の山菜農家・小野寺さんと組む、3月下旬から5月上旬限定のコースです。その年の気温で初日が変わるため、毎年内容を組み直しています。
出てくる食材の多くは、市場に流通しません。山に入った日の話を、テーブルでお伝えします。
Tokyo, Nishiazabu
ミシュランを巡り終えた頃に、訪れていただきたい店があります。
12席のリストランテ、Ristorante ORA。
上質な食材も、スマートなサービスも、もう当然のもの。
物語のある一皿を、
お探しの方へ。
なぜその食材を選び、誰の手から届いたのか。
ORAは、皿の背景にある「人」と「想い」まで、お席にお届けします。
ご来店いただいた夜は、長くお客様の記憶に残り続けるはずです。
人の情熱のバトンをつなぐこと。それが、私たちの使命です。
Chef Ren Saeki
朝5時、佐伯蓮は市場ではなく、能登・宇出津港の岸壁に立つ。水揚げを待つ漁師の手、海水を吸った木箱、まだ体温を残す鯛の目。その場で献立の輪郭が決まります。
年間43日を産地で過ごし、契約農家12軒、漁港6カ所、チーズ工房3軒を、自分の足で回ります。電話で済む話を、畑の土の前でする。その年の天候や生産者の手応えを直接聞くことで、調理の温度や時間が変わります。
こうして集まる食材の多くは、流通には乗らない種類のものです。中央市場を経由していたら、出会えなかったはずの鯛。奥多摩の標高800m以上でしか採れない山菜。国内に3軒しかない酪農家の、山羊乳リコッタ。
ORAの皿に並ぶものの多くは、他の場所では再現されません。移動した距離と、見た景色でできています。
産地レポートと、シェフの手記を読む ─→
[Spring Course]
奥多摩の山菜農家・小野寺さんと組む、3月下旬から5月上旬限定のコースです。その年の気温で初日が変わるため、毎年内容を組み直しています。
出てくる食材の多くは、市場に流通しません。山に入った日の話を、テーブルでお伝えします。
[Summer Course]
三浦の鮑漁師・石渡さんと、鎌倉の露地トマト農家から届く食材で組みます。6月中旬から8月末まで、海の温度に合わせて構成を変えています。
透明なトマト水、冷製カッペリーニ、朝に揚がった魚介。冷やして涼しくするのではなく、夏の素材本来の瑞々しさをそのままお出しします。
[Autumn Course]
八ヶ岳の茸農家・清水さん、丹波篠山の罠師から届く鹿で組む、9月下旬から11月限定のコースです。
茸の水分量、薪の熱、熟成させた赤ワインソース。森に入って選んだ食材の表情を、そのまま皿でお伝えします。
[Winter Course]
能登・宇出津港の白身魚と、雪下で甘みを増した蕪を中心に組みます。12月から2月まで、根菜と発酵の温度を見ながら内容を変えます。
寒い土地で育った食材の旨みを、温度差と香りで引き立てます。
各コースの全皿リスト、ワインペアリング3種、アレルギー対応をご紹介します。
能登の朝の話を聞いた直後に、その鯛が出てきた。食材の説明ではなく、人の営みの延長として食事があった。こういう店を、ずっと探していた。
40代・経営者
派手な演出はない。けれど、畑の土、港の風、料理人の所作まで席に届く。チェーンの高級店では埋まらなかった部分に触れた。
50代・医師
コースが終わったあと、メニュー表を持ち帰りたくなった。誰が作り、どこから来て、なぜ今なのか。すべてに理由があった。
30代・編集者
12席のカウンターと、奥に3卓。光は手元だけに落とし、会話の声量も自然と抑えられる、静かな空間です。
黒い石のカウンター、ワインセラーの影、厨房から届く火の音。料理人の動きが見える距離で、コースは進みます。
隣席との間隔は通常より広くとり、ご商談やお祝いの席として、静かにお過ごしいただけるよう設計しました。
Letter from the Chef
私はかつて、東京の星付き店で働いていました。技術は確かに学べました。サービスの所作も身につきました。けれど、皿の前に立つたびに、ある違和感が消えなかった。「この食材を選んだ人の顔が、見えない。」
中央市場から届く、規格化された素材。それを華麗に仕上げるだけの料理人で終わりたくないと、33歳の春、能登の漁港に通い始めました。朝5時の岸壁で、漁師の手を見る。畑の土の前で、農家の言葉を聞く。電話で済む話を、足で運んで確かめる。
そうしてできあがる一皿は、作り手が歩いた距離と、見てきた景色そのものでもあります。ORAの席にお座りくださる方へは、食材の背景にある人の営みまで、お届けしたい。それだけが、私が料理人として歩む理由です。
── 佐伯 蓮
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